杉本晋一・美術の感想文

現代美術作家杉本晋一による美術やデザイン分野の展覧会などの感想を掲載します。

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辻司展(画廊ぶらんしゅ)2014.05.07-18

80歳記念 辻司展 -西域の菩薩達とメキシコの生命の樹ー
(画廊ぶらんしゅ)2014.05.07-18

毎週何百という展覧会が開催され、各々の作家の友人知人・親戚や親族が会場を訪れて和やかな親睦が謀られる。

アグレッシヴな作品も稀に見られて、そんな廻り合わせにドキドキします。
そんな展覧会は改めて書こう。

富岡鉄斎や熊谷守一のように80歳から、まともな作品を始めれば良いなぁと思っている私は、制作活動のカウントダウンが始まっている。

辻先生は御年80.
がいまだに150号のタテを脚立に登りオールオーバーに描いておられる。
中品の密度も大作をしにまま濃縮したようであるのは
描くエナジーが枯渇するどころか、1ミリやでも前に向かおうとする
絵筆の執念や執着の潔さを感じてしまう。
もはや作品ではなく生き方を教えて頂いた気分。

先生。
私も脚立に登ります。
絵画は身体ですから。
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  1. 2014/05/08(木) 02:23:41|
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上瀬留衣展 (2014.02.25)

上瀬留衣展 2014/02/24-03/08
(GALLERY wks.)

女学校の体育の時間にブルーマーを履きこなしている。
行進の時の歩く所作はきちんとして育ちの良さが伺える。
そんな貞子の一軒家に伺うと
あいにく彼女は生理だったので
所在無げに帰ってきた。

近所の評判の良いご息女らしいのだが。
  1. 2014/03/01(土) 00:05:26|
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福丸勝洋(2013/12/04)

●福本勝洋個展
2013・12・03-15(Gallery知)

アメリカハードボイルド小説といえば
1920年代のダシール・ハメット、1930年代のレイモンド・チャンドラー。

そして
1940年代にはロス・マクドナルド。
日本では1970年代に笹沢左保による木枯し紋次郎。
探偵のリュウ・アーチャーと無宿人である紋次郎は
登場する人間や事象と共にあるが深く介入することなく、経緯を見守ってゆく。
結末は常にやるせない。
眼差しは空虚で孤独が沁みる。
世界大戦を見つめた作家と、安保闘争を経た両作家。
未来はあらかじめ失われてしまっているかのようだ。

fukumotokatuhiro02
fukumotokatuhiro01

ゼロ世代と称された福丸。
彼の人物画に見いだされる眼差しは、
まるでありきたりで心の籠めらることのない風景画のようだ。
温かくもなく空虚でもない。
虚ろでもなければロマンティックでもない。
ただ、その眼差しは緻密で周到だ。

勿論、異論はあるだろうが、西欧具象画の原点は人物画なのだ。

人物の内面に立ち入らず、
緻密な眼差しは対象の手前で遠慮がちに留まる。
描かれた人物は黙するしかないのだが、その声は見る側には届いている。
  1. 2013/12/04(水) 22:54:58|
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あなたの肖像━工藤哲巳回顧展 2013・11・16

あなたの肖像━工藤哲巳回顧展
2013/11/02-2014/01/19(国立国際美術館)

工藤哲巳回顧展

19で煌めき
20で喧嘩を覚え
30で喧嘩を売る

喧嘩三昧で走り

40にして息切れ、形骸化と惰性に苦しみながら、55で夭折


男は辛いよ
工藤のキラメキうよりも
形骸化した死化粧
それでも作らざるを得ないのか
  1. 2013/11/24(日) 23:56:32|
  2. 美術
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杉本晋一展 重力都市14シリーズ─2007-2013の仕事─』

http://www.youtube.com/watch?v=b7FiNulWOL413G16

●以下より転載
http://purime.jimdo.com/%E5%B1%95%E8%A6%A7%E4%BC%9A%E6%83%85%E5%A0%B1-1/2013%E5%B9%B46%E6%9C%88/
http://purime.jimdo.com/展覧会情報-1/2013年6月/

『杉本晋一展 重力都市14シリーズ─2007-2013の仕事─』
galerie16
2013/06/25(火)-07/06(土)
12:00-19:00(日・最終日-18:00月曜休み)
京都市東山区三条通白川橋上ル石泉院町394 戸川ビル3F


村長は若い頃、描くことを放棄したような「塗り残し」を平気でやっているマチスの絵画が気に入らなかったが、歳をとってからはうまい具合に頃合いよく作業をストップしている彼の作品が気持ちよい。
終わりの感触がマチスにはあって、すぱっと止める。
その点ジャコメッティの絵画には終わりが無い。
だからおそらく他律的に自分の絵画作業を止めているはずだ。
たとえば時間による停止のような。

杉本晋一の作品にも終わりが無い。
止めるきっかけは、たぶん肉体的能力の限界を待つことになるだろう。
書くことが楽しい。
だから止められない。
細かいパーツがぎっしり連なり、大きな一枚の絵画をつくっている。
それらに眼を這わせながら、表面を舐めるように見る。
飽きることが無い。
杉本のパワーを十分に感じる絵画だ。

久しぶりに遊びに行くと、こたつに入って黙々となにかを書いている。
こちらと話しながらも、手を休めず細かい迷路を紙の端っこからボールペンで書き続ける少年。
気の遠くなるような、誰も解くあてもない細かい迷路だ。
ちぎったノート一杯にぎっしり描かれた線画が、何枚も何枚もこたつの周り一杯に散らかっている。
そんな光景の展覧会だった。
2013/06/30
(村長)

  1. 2013/09/22(日) 03:32:41|
  2. 美術
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